実家が空き家になってしまった場合、放置しておくと家はどんどん傷みます。
そのため、賃貸に出すことで家を有効利用する人は多くいます。
実家を賃貸に出す場合、リフォームした方が良いのでしょうか。
当記事ではリフォーム済み物件として賃貸に出すメリット・デメリットについて解説します。
リフォーム済み賃貸物件にするメリット・デメリットとは?
賃貸物件に出すポイントは、賃貸の需要有無と将来実家を利用する予定があるかどうかです。
賃貸の需要があり、今は使わないけれど将来利用する可能性があるのであれば賃貸を検討してみましょう。
賃貸に出すメリット・デメリットは次の通りです。
メリットは家賃収入と将来再利用できる点
リフォーム済みの賃貸物件は比較的高く賃料を設定することができます。
住宅ローンの残債が残っている場合だと、賃料で相殺することもできます。
また、将来実家を再利用する計画があればその時まで家を保持することができます。
デメリットは維持コストと収入の不安定性
賃貸に出す前にリフォーム工事をした場合は、収入はマイナスからスタートになります。
その他にも設備の修繕などは家主の負担になるため、初期投資と維持コストが必要です。
また、入居者が継続していることが安定収入の前提となります。
リフォームをして賃貸に出したけど借り手が見つからないとなった場合は賃料を下げる必要があり、当初予定していた収入を得られなくなります。
空き家をリフォームする相場はどのくらい?
初期投資となるリフォーム費用ですが、一般的には300~400万円が相場です。
この費用には、壁紙とフローリング張り替え、水回りの新設などが含まれており家屋内の大部分を新品に交換した場合の相場です。
仮に賃料10万円と設定した場合、リフォーム費用を回収する為には継続して3~4年入居してもらう必要があります。
自治体によっては補助金が出るところもあり、DIYで対応することでコストを抑えることはできます。
しかしランニングコストを含めると、継続的な入居があったとしても収益がプラスになる為には最短でも5年近くかかることになります。
そのため、もし家自体を再利用する予定がないのであれば売却をする方が収益面や管理工数面からもおすすめです。
まとめ
今回は、リフォーム済み物件として賃貸に出すメリット・デメリットをご紹介しました。
実家をリフォーム済み賃貸物件とする前に、まずは将来実家を利用するかどうかを検討しましょう。
賃貸に出した場合は、リフォーム費用やランニングコストを回収できなくなる可能性があるため、実家を利用する予定がない場合は売却がおすすめです。