近年管理されていない空き家が増加していることは御存知でしょうか。
未管理の空き家は倒壊する恐れもあり、周辺住民にとっては非常にリスクが高い家屋となってしまいます。
この記事は空き家が倒壊した場合の責任と、倒壊を防ぐ管理方法について解説します。
空き家の倒壊は誰の責任?
空き家が倒壊した場合、責任は所有者にあります。
また、倒壊していなくとも犯罪に使用されたり火災が起きたりした場合も所有者の責任になります。
仮に空き家が倒壊した場合、被害者からは損害賠償請求を受けることになり、裁判に発展した事例もあります。
また、管理していなかったことに対する市からの追及を受けることになります。
2015年から空き家対策措置法が施行され、未管理の空き家に対しては固定資産税優遇措置の撤廃や50万円以下の罰金が科せられるようになりました。
このように、所有者の責任は非常に重くなっています。
空き家の管理が面倒だからといって放置しておくと、大きな代償を払う可能性があります。
空き家を倒壊させないためにはどうすれば良い?
それでは空き家を倒壊させることがないように管理するには、どのような方法があるでしょうか。
ここでは空き家管理の代表的な方法を解説します。
*家を定期的に清掃する
家を片づけたり換気をすることで、家の強度を保つことができます。
また、家の中を定期的に見ることで柱や床、壁の傷みをチェックできます。
もし破損が確認出来た場合は補修し強度を維持するようにしましょう。
また、草むしりも大事です。
草が生えていると虫が発生し、家の傷みに繋がります。
草やコケを除去することで外壁をキレイに保つことができます。
こまめに清掃することで犯罪に使用される可能性を大きく減らすこともできます。
*御近所さんに挨拶をしておく
空き家が遠方であったり仕事が多忙であったりと、管理できないケースは多々あります。
そのような場合は御近所さんに挨拶し、何かあった場合に連絡をもらえるようにしましょう。
空き家の倒壊は所有者だけでなく、周辺住民も当然避けたいと思っています。
普段から仲良くしていることで早めに倒壊の兆候に気づくことができます。
*解体しておく
もっとも倒壊のおそれがない方法です。
一般的に30坪前後の家を解体する場合は150万円前後が相場だと言われています。
損害賠償請求は数千万円になることもあるため、リスク回避のためにも解体してしまうという方法もあります。
ただし、固定資産税などの優遇措置を受けることができない場合もありますので注意が必要です。
まとめ
空き家の管理は非常に手間がかかり、常にリスクを追うことになります。
もし空き家を将来にわたって利用する予定がないのであれば、売却してしまうこともおすすめです。
すぐに売却をご検討でない場合は、当社で空き家の管理サービス(清掃、庭の手入れ、風通し等)も行っております。
将来のリスクを減らすためにも、空き家を倒壊させない予防策を打っていきましょう。